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やまゆ

Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『ほんの一冊』いしいひさいち著/朝日新聞社

今年秋の古本市で見つけた1冊。いしいひさいち氏の漫画のキャラクターで作家という肩書を持つ、広岡達三、タブチコースケ、藤原ひとみの3人による書評マンガ。

私は朝日新聞読者であり、「ののちゃん」を楽しみにしている一人。
中でも担任の藤原ひとみ先生はお気に入り。
小学校の先生なのに、いつもぐーたらで投げやりなところがいい。学芸会の脚本を書いたら書いたで、場末のキャバレーなんかを舞台にしている。そんな先生もついに作家になっていたとは!

書評本もこんな手があったのか。いしい氏の意見にもかかわらず、各キャラにコメントを任せているのが押し付けがましくなくていい。4コマもあわせて楽しめる。

さて、きょうはこれから古本市ではなく、近くに古本チェーン店がopenしたのでのぞきに行きます。しかし古本店が儲かっているかといえば、そうは思わないのでやはりここは中古ゲーム市場が勝っているのかも。
そんな店で掘り出し物を見つけるのも楽しい。とは言え全然目利きではないので、あくまで自分が初めて目にする本、というだけの自己満足だけどね。

そういえば現在読書週間です。うちの図書館にもポスター貼ってみました。
秋の夜長にぜひ読書を!


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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

『本の逆襲』内沼晋太郎著/朝日出版社

なぜか全頁緑色、目にいいのか悪いのか? それはさておき…。

下北沢でおしゃれな本屋B&Bを経営する内沼さん、
ブックコーディネーターとしても有名。
本文化が廃れていくという提言に反して書いたのがこの"逆襲"。

特に印象に残ったのは冒頭の、

たとえば「飲食業界の未来」と「食の未来」、「アバレル業界の未来」と「ファッションの未来」とは、別のものだと考えるようになりました。「出版業界の未来」ははっきり言って暗いけれども、生き残る方法はたくさんあるし、「本の未来」に至ってはむしろ明るく、可能性の海が広がっているとぼくは考えています。

ということ。

齋藤孝先生の本によく、著者が一番言いたいことは読み始めてすぐ書かれてある、と書いてある。おお、まさしくこれ。この可能性について、内沼氏独特の意見が述べられている。本書を読むと、どこまでを本ととらえるか、紙の本だけが本か、ということにしばられていることが、ある意味どうでもよくなる。

本屋にできることは本を人とをつなぐこと。だったら手段は問いませんという考え方が、本の未来を広げているんだなあ。ヴィレッジヴァンガードを思い浮かべるとわかりやすいかも。考えさせられる~。


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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 個性派書店

『古書ミステリー倶楽部』ミステリー文学資料館編/光文社文庫

世田谷にミステリー文学館というところがあるのをご存じ? そこが企画した、古書を題材にしたアンソロジー。

せどり男爵数奇譚」に人間の皮膚を使って本を装幀する話があり、気持ち悪いなーと思ってたら本書にも掲載されていて、また読んでしまった…。やっぱ気持ちワル。

いやいや、そんなヘンな話ばかりではありません。戸板康二「はんにん」は小さい子どもの勘違いの微笑ましいもの。

他の作品とやや様子が違っていたのは、早見裕司「終夜図書館」。
ジュニア小説作家の主人公が連れてこられたのは、おびただしい数のジュニア小説を所蔵している不思議な図書館。ミステリアスな図書館がほかにも収集しているものとは…。

今でいうラノベを敢えてジュニア小説と呼んでいるところに、微妙なこだわりが感じられる。羅列してあるジュニア小説のシリーズは圧巻。私はコバルト文庫で終わって良かったかも。しかもこの作品、なぜか句読点やかぎかっこがほとんどない。実験的小説のようで、なんでこんな書き方なのか、そこが私にとってはミステリーだったりする。


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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 古本

『ようこそ授賞式の夕べへ』大崎梢著/東京創元社

さあ、いよいよ成風堂とひつじくんのコラボです!

本屋大賞ならぬ書店大賞(フィクションですからね)授賞式前に届いた謎のFAX。真相を究明するひつじくん達出版社側と、成風堂書店の杏子と多絵。ついにご対面かと読み始めると、これがまた登場人物が多くて混乱。しかも皆限られた時間であちこち移動するし、過去の話も出てくるので正直分かり辛かった…。

でもやっぱりみんな本が好きで、
本に関わる全てのものに正直であれという気持ちが根底にあるので、心地よい作品なのだ。

現実の本屋大賞は、例年どおりだと来月から1次投票が始まる頃だろうか。
投票する書店員も大変だと思う。仕事も忙しい中いろんな本を読まなきゃ比較もできない。POPがうまい書店員や、あちこちに書評を頼まれる有名書店員など、作品中にも出てくるがホントに好きじゃないと難しい。

実はこの本読書メーターの献本で当たってもらったのだけど、長いこと読めずにすぐupすべき感想を今頃こんなところで書いてしまった。ごめんなさい。
しかも忙しさにかまけて、今年度自分の図書館で1枚もPOPを書いてない自分を呪う今日この頃でした。


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ジャンル: 本・雑誌

『背表紙は歌う』大崎梢著/創元推理文庫

ひつじくんシリーズ第2弾。

もちろん本がらみの本で、面白かったから続けて読んでるけど、
ひょっとしたら新人ビジネスマンにおすすめの本かも、と思う。

営業マンのイメージといえば、コミュニケーション、約束、行動力、身だしなみ、接待、etc. 社会人としての基本がなってないと、決して認められない。井辻くんは、どれもそれとなくきちんとこなしているのが随所に読み取れる。書店や作家に気遣いするだけでなく、他社であろうと先輩社員にもさりげなく下手に出る。新入社員はこれが意外と難しい。
既に内定が出てる人は、騙されたと思って今のうちにぜひ読んでみてね。

そんなひつじくんの趣味というのが、
なんと好きな小説の舞台をジオラマで再現するというもの。

「鉄道員」の駅舎、「ホワイトアウト」の雪山、「そして誰もいなくなった」の洋館を経て「八つ墓村」を手掛けるという。
そこまで凝った趣味なら作家さんもさぞかし喜ぶだろう。明林書房でパーツ付き週刊百科でも出せそうだな。

先日本屋で聞いた親子の会話。
息子「この週刊シリーズめっちゃええな」
父「これは最初だけ安くて飛びつくけど、後は高くなるから気を付けなあかんねんで」

父よ、一度はまったことあるだろう(笑)。


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ジャンル: 本・雑誌

『平台がおまちかね』大崎梢著/創元推理文庫

著者の大崎梢さんは、元書店員という経歴。
成風堂シリーズはその書店を舞台にした作品だが、こちらは出版社の営業社員のシリーズ。

明林書房の新人営業マン井辻くんは、きょうも担当の書店まわりに忙しい。同じエリア担当の佐伯書店先輩営業マン真柴に「ひつじくん」とからかわれながら、書店や作家たちとのちょっとした事件を乗り切る姿には、心あたたまること間違いなし。

それにしても出版社の営業とはこんなにも書店を毎日歩き回っているんだ、と意外な発見でした。そういえばうちの図書館にも、毎週のように営業さん来てるなあ。

いくら取次で本が勝手に割り振られて配本されたとしても、やはり出版社の人が直接来てくれたら、店員さんなら買ってあげたくなるよなあ。地道な努力あっての売上なのですな。

本書を文庫本で買った後に、古本屋で単行本初版を発見。なんと井辻くんの名刺がおまけでついていた! そっちを買えば良かったよ…。


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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

『いつも読みたい本ばかり』渡辺一技著/講談社

古本屋で見つけた1冊。
名前でピンと来る人はさすが、そう、椎名誠さんの奥様です。

保母さんをされた後、チベットを渡り歩き、現在は原発反対運動などされていて、パワーあふれるおかた。というイメージだったのですが、エッセイを読む限りでは人見知りで緊張してなかなか友達ができないとか。

えー、すごく意外! 

でも好奇心は旺盛で、シーナさんばりの読書家。知りたいことがあればどんどん本を読んで探っていきます。ここのところは似たもの夫婦という感じで、なんともほほえましいです。

お子さん達に読み聞かせをしていて、娘さんはそのまま読書好きになったけど、息子さんはあんまり…。
でも高校生から星新一を読みだして、ある日お父さんに「面白いSFないか」と聞いてこられたそう。シーナさんは相好崩して喜んだというくだりが、とっても幸せそうで読んでてこちらもウレシクなりました。

ご結婚前にもシーナさんからいろんなSFを勧められたけど、面白さがわからず読んだふりをして返してた、というのが可愛らしく感じられました。心のきれいな人というのは、文章にも表れるというのがよくわかった1冊でした。

あー、こーゆー人って憧れる…。


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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

「本屋へ行こう!!」洋泉社MOOK

毎年(?)出ているこのムック、新しいのが出ましたよー。

記事を見ると、今年は新しい書店さんがたくさん出てきた印象。
新刊書店でもこだわりの棚づくりで、良い意味でセレクト古書店のようになってきたかと。

先日初めて梅田の蔦屋書店に行ったときもオドロキました。
広い店内は円形になっていて、売り場をくるっと1周周る感じで、どこの棚もこだわりがスゴイ。
お客さんは楽しいけど、店員さんはさぞ大変だろうと心配になるぐらいでした。
(ちょうどペッパーくんが来ていて、ペッパー音頭を歌ってましたよ)

楽しい記事もさることながら、「絶歌」を売ることについてなどにも触れられており、
書店が人々に与える影響も考えさせられます。

例えば自分の大学図書館でこの本がリクエストされたらどうするか? 
判断は図書委員の先生方に任せて逃げることはできても、もし入れるとなったら私が発注かけるんだなー、とそれだけで凄い責任を感じます。

書店や図書館は文化の発展も担っている立場でもあるので、
いろんな議論が必要だと思いますね。


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テーマ: 雑誌(既刊〜新創刊)
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 個性派書店

2015年9月に読んだ本

めっきり秋らしくなりました。はー、すぐに冬がやってきそう。
ぼーっとしていると時はあっと言う間に過ぎてしまうので、せめて起きている間はちゃんとしようと思う今日この頃。(寝るのは至福のひとときなので、睡眠時間をけずろうとは思わないので)

やっぱ今の仕事は3月で辞めようと思い、それまででできることを今から計画だてていこうとしているところ。時間を無駄にしないようにやりたいことをどんどんやってみよう。ちょうど秋が何を始めるのにいい季節。チャンスを逃すな!

それに秋は古本祭りの季節でもあります。たくさんの本から自分の欲しいものを選ぶあのひと時がたまらん!

9月に読んだ本も古本として購入したものがほとんど。来週は天神さんと四天王寺さんに行きますよー。

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2449ページ
ナイス数:99ナイス

五月女ケイ子のレッツ!!古事記五月女ケイ子のレッツ!!古事記感想
著者が言うように「古事記のよいところは突然なことが当たり前のように淡々と行われていること」というのが、しれっと描かれているのがたまらなく面白い。出雲大社と高千穂峡にはぜひ行ってみたいです。
読了日:9月4日 著者:五月女ケイ子
乳がん治療日記 まんがおっぱいがたいへん!!乳がん治療日記 まんがおっぱいがたいへん!!感想
以前友人が乳がんになったので知識として知っておきたかった。手術も大変だけど、その後の治療も大変なんだ。この手の本、もっとたくさんあればいいな。
読了日:9月5日 著者:さかいひろこ
本を作る現場でなにが起こっているのか!?本を作る現場でなにが起こっているのか!?感想
電子書籍や大学生が商業出版していること、出版企画をメール配信して売り込んでいることなど知らないことが多く、それぞれをもっと深く知りたいと思いました。
読了日:9月6日 著者:
古書ミステリー倶楽部古書ミステリー倶楽部
読了日:9月7日 著者:松本清張,城昌幸,甲賀三郎,戸板康二,石沢英太郎,梶山季之,出久根達郎,早見裕司,都筑道夫
二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
海外作品でこの分厚さにしては、すんなり読めました。 グロさは満載だけどひょうひょうとした主人公のおかげで、それほどエグくはならなかったかも。この作家の次回作にも期待です。
読了日:9月13日 著者:デイヴィッド・ゴードン
青年のための読書クラブ (新潮文庫)青年のための読書クラブ (新潮文庫)感想
100年経っても乙女たちの根本は変わらない。読書クラブよ永遠なれ。華麗なる女子高の裏歴史、それだけでも興味津々。
読了日:9月19日 著者:桜庭一樹
ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)感想
なにげない1コマをハルキ・ムラカミが語るとおしゃれっぽくなる。そこに水丸さんのイラストが入ると、より一層それが高まる。しかしハルキさん、ギョーザが好きではないのか。珍しい人だな。
読了日:9月20日 著者:村上春樹,安西水丸
いつも読みたい本ばかりいつも読みたい本ばかり感想
素直で心優しい人柄が文章に表れていて、読んでて気持ちよかったです。夫シーナさんと似たもの夫婦の様子がすごくほほえましく思えました。
読了日:9月22日 著者:渡辺一枝
としょかんへ いこう (講談社の創作絵本)としょかんへ いこう (講談社の創作絵本)感想
子どもにこの手の本を探すと形式ばった固い読み物になりそうだけど、これは面白い!。クイズや迷路がたくさんあって、親子で何度でも楽しめそう。
読了日:9月26日 著者:斉藤洋,田中六大
御書物同心日記 (講談社文庫)御書物同心日記 (講談社文庫)感想
出久根さんが語る後書物同心の話なので、信憑性があって面白い。虫干しがメインイベントの仕事って、かなりの本好きじゃないと退屈かも(笑)。
読了日:9月29日 著者:出久根達郎

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テーマ: 本に関すること
ジャンル: 本・雑誌

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