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Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『本屋さんのダイアナ』柚木麻子著/新潮社

表紙の感じからするとファンタジー。彼女の話題作『ランチのアッコちゃん』のイメージも、優しくほっこりするもの。
2015年本屋大賞ノミネート作品

ダイアナと彩子、2人の小学生から大人になるまでの成長物語。キャバ嬢を母に持つダイアナは、名前を大穴と書いてダイアナと読むことからずっとバカにされてきた。その名前を褒めてくれたのが彩子。彩子はお嬢さん育ちだけど、お互いは自分にないものに憧れすぐに親友に。しかし勘違いから仲たがいし、2人は別の道を歩む…。

山田詠美『学問』を読んだとき、学校で教わる勉強ではなく、これぞ生きていくための本当の学問である!といたく感動した。それをソフトにしてファンタジー要素を盛り込んだのが、この本のような気がする。

みんながみんな、アンみたいに飛び立てるわけじゃない。ほとんどの女の子は村で生きていく。脇役のダイアナこそが多くの女の子にとって等身大で、永遠の"腹心の友"たるべき存在だから……。

きれいごとだけで終わってないところも、またいいぞ。4月7日発表が楽しみ。

本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ
(2014/04/22)
柚木 麻子

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タグ: 本屋大賞

『歪笑小説』東野圭吾著/集英社文庫

またまた笑える短編集。
この人は凄い推理ものも書くけど、このギャップもまた凄い。前回登場の能天気作家熱海に、なんと作品の映像化の話が! あーまた舞い上がっちゃうよね。

最後に笑えたのは、これまで出てきた熱海圭介や唐笠ザンゲの本が、灸英社文庫好評既刊としてちゃんと広告が出ていたこと。集英社やるねー。自社の宣伝より架空作の宣伝をするとは。よく見ると表紙写真にもこの本が! ここまでくるとドラマ化もぜひしてほしいな。1話完結で毎回主人公が変わるコメディもので。

全編笑える中でちょっと切ない話もあり。窓際族に追いやられたサラリーマンが、人知れず作家を目指し小説を書きあげて応募する。最終候補に残ったことで、会社を辞めて作家になる決意をするが…。
世の中そんなにはうまくいかないよ、といういましめのような辛いお話。

以前に読んだ伊坂幸太郎のエッセイにも、担当編集者が心配するから会社を辞めたことは当初黙っていた、とあった。
たまたま1ついい作品ができたところで、続けていかなきゃ意味がない
どこの世界でも同じかもしれないけど、名前が世に出てしまう分だけ悲しいものもあるな。

歪笑小説 (集英社文庫)歪笑小説 (集英社文庫)
(2012/01/20)
東野 圭吾

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タグ: 編集者

『黒笑小説』東野圭吾著/集英社文庫

もうすぐ本屋大賞の季節。それにちなんで、というわけでもないのだけど…。

東野圭吾の短編集、とは言っても長編とは全く趣の違うバカげた内容。前半は灸英社という出版社を舞台にした、作家や編集者のお話。

平然を装うも内心は賞を取りたくて仕方ない万年候補の作家寒川と、担当編集者たちの「コイツなんて賞がとれるはずないのに」と思いつつも、寒川を上げ奉る姿が皮肉られている。その寒川、やはり出世はしなかったようで、最後の短編でも編集者に見切りを付けられる結果に。

賞のために書いてるんじゃないから」とかカッコ付ける言葉は確かによくありそう。芥川賞受賞の田中慎弥が「もらっといてやる」と言って話題になったけど、意外と皆そんな思いかもしれないな。くれるというものはもらっておけばいいよね。

別の短編では新人賞受賞した熱海という作家が出てくる。これがまたお調子者。一躍自分がスターに躍り出たかのように勘違いし、能天気に突っ走る。

本が売れない時代なのに本を出したい人は山ほどいる。素人同然の食べていけない作家も、きっと山のようにいるんだろーな。そう考えるとプロってやっぱり厳し~。

黒笑小説 (集英社文庫)黒笑小説 (集英社文庫)
(2008/04)
東野 圭吾

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テーマ: 今日の一冊
ジャンル: 本・雑誌

タグ: 編集者

『世界の夢の本屋さん3』清水玲奈著/エクスナレッジ

お待ちかね、アアルト設計の本屋さん、
アカデミック書店
が掲載! 

フィンランド最大の書店は、白を基調とした吹き抜けで開放感溢れる空間。でも決して冷たい感じはせず、優しい光が注ぎ込む暖かな雰囲気。2Fにはカフェ・アアルトも併設。映画「かもめ食堂」で小林聡美と片桐はいりが「ガッチャマン」を歌ってたのは、ここのカフェなのだ。行ってみたい~。

ポルトガルのレロ書店は、店の中央に位置する赤じゅうたんの階段が「天国への階段」と呼ばれて有名。店内が既に天国のように夢心地なのに、さらに舞い上がるってか。

アメリカのラストブックストアには本のトンネルがある。トンネルの壁面が本を積み上げて作られてるんだけど、写真を見ただけでは「これどーなってんの?」と思う。1冊抜いたら全部崩れそう。

各店主からの手紙もあって、心にもしみわたる。でもなんと言ってもこの本の良さは、紙のにおい! ちょっと厚めのページはずっと吸い込みたくなる紙のいい香りがする。この紙はどこの工場で作られたのか…、なんてことも思いはせながら顔をうずめたくなるのだった。

世界の夢の本屋さん3世界の夢の本屋さん3
(2013/11/19)
清水玲奈

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タグ: 写真集 アアルト

『ちょっとそこまでひとり旅だれかと旅』益田ミリ著/幻冬舎

ひとり旅行きたいな

ミリさんのいろんな旅のエッセイ。

注目すべきはフィンランドへの一人旅。あまりなじみがない国と思われがちだけど、ムーミン、マリメッコ、かもめ食堂とくれば意外と日本人にもなじみが深い。今年はトーベ・ヤンソン生誕100周年ということで、注目も浴びるのでは? 

そしてもう1つ注目すべきは、建築家アアルトの母国。以前に、永江朗氏の書斎がアアルトの図書館っぽいという話をご紹介したけど、なんとそのアアルトの自邸が公開されているんだとか。近くにはアトリエもありガイドツアー(英語だけどね)もある。

ここで残念なミリさん。自邸には行ったものの、時間の関係でアトリエにはいかずスイーツに走るんだよなー。ちょっと、ちょっと、あなたも表現者なんだからアトリエ見てってよ。と、それほどスイーツには興味ない私は、つっこんでしまった。自分だってアアルトの存在を最近知ったばかりのくせに…。

マリメッコだってなぜか思いつくのは雑誌の付録。あのトートバックメインだか雑誌メインだかわからん形状で、本屋の一角を占めている。私の中ではフィンランドは本に近い国、と勝手に位置付けているのだ。

そして次回は再びアアルトつながりへ。
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タグ: アアルト

『河北新報のいちばん長い日:震災下の地元紙』河北新報社著/文藝春秋

新聞は大事

震災関連をもう1冊。

地元新聞社は地域に根付く情報源。しかしその彼らが被災者となったとき、自らを守るのか、報道を優先するのか、記者たちの迷いジレンマが痛いほどわかる。

被災状況を確かめるヘリからは、学校の屋上で助けを求める人々の姿が見える。「ごめんなさいね、何もできなくて」と何度もつぶやくカメラマン。福島からの取材撤退に一度は引き上げるも、自問自答してまた取材に戻る記者。現地に赴きたい気持ちを抑え、社内でおにぎりを握る記者。その後の社内アンケートにも多くの記者が、当時の判断は正解だったのかと考え続ける。

そしてまた新聞の配達員たちも必死の思いだった。避難所で何の情報もない人々が、号外を待ち構えている。彼らなくしては情報は行き渡らないのだ。ページをめくるたびにこみ上げてくるものは、既に震災を忘れかけている私たちにひどく訴える。現実を知るすべは、当事者が語ることにつきる。

何が正しい判断だったかは誰にもわからないが、少なくとも完全な間違いは誰もおかしていないだろう。地域によりそう地元新聞社だからこその配慮が、あちこちからうかがい知れる。地方紙ならではの取り組みにも今後期待する。

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
(2011/10/27)
河北新報社

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タグ: 震災 新聞社

『紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている:再生・日本製紙石巻工場』佐々涼子著/早川書房

避難袋大きすぎた

今年も忘れてはいけない3.11がやってくる。記憶を風化させない為に関連本を読むのもいい。キノベスにも選ばれた本書は、もう予想された通り最初から泣けた。

震災後、製紙工場が被災した為本が出版できないという噂があったことを記憶している人も多いと思う。ノンフィクションライターの佐々さん(『エンジェルフライト:国際霊柩送還士』を書いた人。この本も気になっている!)さえも、本に使う紙がどこで作られているか知らなかったことから取材が始まった。

日本製紙は日本の出版の約4割の紙を造っている。津波に襲われた工場の再建は、従業員の誰もが数年はかかると思った。それをわずか半年で甦らせた職人たちの想いが、我が国の出版を支えているという事実がありありと伺える。

普段働く工場ががれきの山で無残な姿になり、そこで何十もの遺体を見つける。社員たちの苦労は想像を絶する。

読みながら何度も本のページを大事にさわってみた。においも嗅いだ。心地よい手触りと神聖な気持ちにさせてくれる香り。彼らの仕事があるからこそ、我々は本からいろんな楽しみを頂ける。

頑張れ8号抄紙機、ありがとう石巻工場の皆さん!

紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
(2014/06/20)
佐々 涼子

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タグ: 震災 装幀

2015年2月に読んだ本

スマホ

最近スマホの調子が悪いです。なかなか反応しないと思えば、いきなり勝手に再起動してるし。今後大きい画面のに機種変して電子書籍を読むのもありだな、と思う今日この頃です。

うーん、思ったより読めなかった2月。日にちが少ないからだという言い訳にしておこうっと。今の職場で本を借りるのもあと数回。これからは医療系なので素人には蔵書の面白味が半減。いよいよつん読の出番かな。

3月は医療系ミステリーから入り、アタマを慣らしたいとも思います。(そんなことでホントに慣れるのか?)

2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2788ページ
ナイス数:156ナイス

ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。感想
あれだけいじめ対応が取りざたされているのに、この学校の対応ときたら許せない。そんな中にも手を差し伸べてくれる大人や友達が凛君の周りにいて本当に良かった。ご家族の深い愛情があればこの先もきっと大丈夫!
読了日:2月2日 著者:小林凜
辞書になった男 ケンボー先生と山田先生辞書になった男 ケンボー先生と山田先生感想
TVも観たのでワクワク感がよみがえってきた。偉大な辞書編集者の2人の間に、こんな人間ドラマがあったとは。しかもお互いが作った辞書の用例に、心情が著されているなんて! うちにある三国第4版を見直してみよう。
読了日:2月3日 著者:佐々木健一
聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)感想
アガワさんの良いところは吸収力。人の良いところを見出して、自分のものにしてしまう。わからないことはわからないと正直に聞くことは、相手に対して逆に失礼にはならない。教えてもらえるのも人徳だね。
読了日:2月4日 著者:阿川佐和子
17歳のための読書案内 (ちくま文庫)17歳のための読書案内 (ちくま文庫)感想
本をオススメしておられる先生方が17歳の頃と、今の17歳は環境が違いすぎる。若い頃は時間があるから長編を読めというのはわかるが、今の若い人は結構忙しい。瀬戸内寂聴先生のおっしゃるように、本当は乱読できればいいのだけれど。
読了日:2月5日 著者:
叱られる力 聞く力 2 (文春新書)叱られる力 聞く力 2 (文春新書)感想
「聞く力」よりこちらのほうがためになった。叱られ慣れてない若者が増えているのは実感。でも叱るのって本当に難しい。叱られ慣れてない人が今後叱る側に周ったとき、どんな社会になっていくんだろう。ちょっとコワイ。
読了日:2月7日 著者:阿川佐和子
春夏秋冬いやはや隊が行く春夏秋冬いやはや隊が行く感想
シーナさんの本で探検隊がらみは初めて読んだ。とにかく写真がキレイ。ということは実際に見た景色はもっとスゴイんだろう。DASH島を地で行くオジサンたちだなあ。筏の作り方なんて初めて知ったよ。
読了日:2月8日 著者:椎名誠
医学と文学の交差点―北国の外科医の独り言医学と文学の交差点―北国の外科医の独り言感想
お医者さんの読書雑感。小説の題材で病気が扱われていると、やはり専門家の読み方は違ってくるのですね。元医者という作家が意外に多いというのも知ることができました。
読了日:2月13日 著者:大平整爾
文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)感想
文系の文章を読む力を最大限に活かして、理系の本を物語として読むというのには納得。またケーキ食べちゃった、というよりお金を出して本を買え、というのは耳が痛いです。
読了日:2月15日 著者:齋藤孝
老人力 全一冊 (ちくま文庫)老人力 全一冊 (ちくま文庫)感想
老人力もトマソンも路上観察も、人生楽しく考えればこんなに良いことはない、と教えてくれているよう。お墓の話はちょっとせつなくなってしまう。もうこんなエッセイが読めないと思うと本当に寂しい。
読了日:2月18日 著者:赤瀬川原平
世界で最も美しい書店世界で最も美しい書店感想
これまでアジアの書店は全く知らなかったけど、北京のザ・ブックワームやポプラ絵本館は行ってみたくなった。チップ・キッドも言ってるけど、彼のデザインした本しか棚に並んでない本屋があれば確かに見てみたい。
読了日:2月24日 著者:清水玲奈
本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)感想
いろんな人が古典を読めと言ってるけど、幅広いジャンルをたくさん読んでる人が、それでもやっぱり古典がいいと言っていると説得力がある。少しずつでも読んでいこう。
読了日:2月27日 著者:出口治明

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テーマ: 本に関すること
ジャンル: 本・雑誌

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