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やまゆ

Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『徹底活用「オンライン読書」』津野海太郎、二木麻里著/晶文社

ゆるくいこうぜ、連休ブックオフ~♪ ということで私も行くのだ、20%OFF。

しかしながら、古本屋でこの手の本を買うのは勇気がいる。どんどん進んで行く世の中では、数年前のコンピュータ関連の本は使い物にならないから。先日それを承知でも買ってみたのは、無知な自分が今の世に追いつくため。あんのじょう最近知ったことが、既にこの15年前に出た本に書いてあったよ。くーっ(泣)。

電子書籍派という人も最近は増えた。本書はオンラインでテキストデータが出だした時のもの。青空文庫はじめ各種データベースも解説してくれている。もはや閉鎖されたサイトや管理元がなくなってしまったものもあるが、変わらないもの、進化したものもあってネットサーフィンしてみた。

図書館で働いていると、基本はあくまで書物(論文は今やWeb公開が多いけど)。PDF化ならいいけど、オンライン用に入力されると必ず間違いはおきる。実物でしかわからないことも本当にたくさんある。あくまで本文のみを読みたいだけ、という場合にはいいかもしれないけど、研究用にはならないかも。

用途に応じて使い分けが必要!


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『日本人の知らない日本一の国語辞典』松井栄一著/小学館新書

辞書ものをもう1冊。
親子3代で辞書づくりに関わってきた、著者の辞書への思い溢れる。

まず冒頭で知ったのは辞典の種類。話題の新明解や三省堂国語辞典は小型、広辞苑なんかは中型の辞典。大型に属する国語辞典は日本では「日国」こと『大日本国語辞典』だけだそうだ。著者の祖父はその日国の編纂者。

『舟を編む』で辞書づくりの舞台が脚光を浴び、用例採集の大変さが初めてわかった。あらゆる書物を確認し、その時代に使われていた言葉を丹念に探っていく。夏目漱石はよく自作の熟語を使っていたと聞くが、世間に広まっていたものとその区別は今となっては難しい。

ちょっとこじつけだけど、図書館のガイダンスをする際にとにかくいろんなことを知ってほしいと思って、あれもこれもどんどん説明すると聞いてる学生はウンザリする。そんな感じで作る側は知り得た情報を全部伝えたいはずだけど、限られたスペースで簡潔に解説するのは至難の業だと思う。

個人的には老眼で辞書を引くのは辛くなってきたけど、手元にいい辞書があるとなぜか安心する。

日本人の知らない 日本一の国語辞典 (小学館新書)日本人の知らない 日本一の国語辞典 (小学館新書)
(2014/04/01)
松井 栄一

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『辞書になった男:ケンボー先生と山田先生』佐々木健一著/文藝春秋

今日の朝日新聞に「はじめての国語辞典」ということで、三浦しをんさんのコメントと共にいろんな辞書の違いが掲載されていた。全国の書店でも辞書フェアが開催中だとか。
春は新入生や新社会人にとって、辞書の季節なのだ

NHKの特集から生まれた本書は、三省堂の『新明解国語辞典』『三省堂国語辞典』に携わった2人の辞書編集者を描いている。見坊豪紀(ひでとし)と山田忠雄。東大の学友が協力し1冊の辞書を作っていたはずが、ある日突然別の辞書を作り決別状態に。一体2人の間に何があったのか? しかも2人の思いは辞書に用例として著されている。この真相とは?

普通は誰がその辞書を作ったかなんてほとんどの人が知らない。しかしながらこれはまさに人間ドラマ。実録ゆえにそこら辺の三文小説より全然面白い。言葉を扱うことを生業とした彼らが、言葉によって翻弄されていくのは、ひょっとしたら避けられない運命だったのかも。

145万の用例を集めたケンボー先生。何でもすぐに飽きる私からは想像もできない数。「辞書は文明批評である」として若干攻撃的な用例を選択した山田先生。どちらもこれまでにない、理想の辞書を目指す熱い志を持った偉大な先生であることには間違いない。

彼らがいたからこそ今日の辞書はあるのだ。

辞書になった男 ケンボー先生と山田先生辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
(2014/02/12)
佐々木 健一

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『河北新報のいちばん長い日:震災下の地元紙』河北新報社著/文藝春秋

新聞は大事

震災関連をもう1冊。

地元新聞社は地域に根付く情報源。しかしその彼らが被災者となったとき、自らを守るのか、報道を優先するのか、記者たちの迷いジレンマが痛いほどわかる。

被災状況を確かめるヘリからは、学校の屋上で助けを求める人々の姿が見える。「ごめんなさいね、何もできなくて」と何度もつぶやくカメラマン。福島からの取材撤退に一度は引き上げるも、自問自答してまた取材に戻る記者。現地に赴きたい気持ちを抑え、社内でおにぎりを握る記者。その後の社内アンケートにも多くの記者が、当時の判断は正解だったのかと考え続ける。

そしてまた新聞の配達員たちも必死の思いだった。避難所で何の情報もない人々が、号外を待ち構えている。彼らなくしては情報は行き渡らないのだ。ページをめくるたびにこみ上げてくるものは、既に震災を忘れかけている私たちにひどく訴える。現実を知るすべは、当事者が語ることにつきる。

何が正しい判断だったかは誰にもわからないが、少なくとも完全な間違いは誰もおかしていないだろう。地域によりそう地元新聞社だからこその配慮が、あちこちからうかがい知れる。地方紙ならではの取り組みにも今後期待する。

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
(2011/10/27)
河北新報社

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『紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている:再生・日本製紙石巻工場』佐々涼子著/早川書房

避難袋大きすぎた

今年も忘れてはいけない3.11がやってくる。記憶を風化させない為に関連本を読むのもいい。キノベスにも選ばれた本書は、もう予想された通り最初から泣けた。

震災後、製紙工場が被災した為本が出版できないという噂があったことを記憶している人も多いと思う。ノンフィクションライターの佐々さん(『エンジェルフライト:国際霊柩送還士』を書いた人。この本も気になっている!)さえも、本に使う紙がどこで作られているか知らなかったことから取材が始まった。

日本製紙は日本の出版の約4割の紙を造っている。津波に襲われた工場の再建は、従業員の誰もが数年はかかると思った。それをわずか半年で甦らせた職人たちの想いが、我が国の出版を支えているという事実がありありと伺える。

普段働く工場ががれきの山で無残な姿になり、そこで何十もの遺体を見つける。社員たちの苦労は想像を絶する。

読みながら何度も本のページを大事にさわってみた。においも嗅いだ。心地よい手触りと神聖な気持ちにさせてくれる香り。彼らの仕事があるからこそ、我々は本からいろんな楽しみを頂ける。

頑張れ8号抄紙機、ありがとう石巻工場の皆さん!

紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
(2014/06/20)
佐々 涼子

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タグ: 震災 装幀

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