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やまゆ

Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『痕跡本のすすめ』吉沢和宏著/太田出版

古本を買ったら時々、前の持ち主の名残がある。赤線が引いてあったり、メモが挟んであったり、不思議な書き込みがあることも。古書店経営の著者はそれらを"痕跡本"と呼ぶ。

以前ダンナが古本市で『7日間で突然頭がよくなる本』というものを買った。中身は哲学書なんだけど、タイトルはうさんくさい(いや、れっきとした哲学書ですよ)。1日目、2日目と章立てしてるが、前の持ち主さんはご丁寧に目次から赤線引いてる
しかもどの行ももれなく赤線で赤丸まで付けている。そしてきれいに2日目の最初で、その作業は終わってしまっていた。

この人ゼッタイ7日間で頭を良くしようと、頑張りすぎたのだろう。絵にかいたような挫折の仕方。全部が赤線引くほど大事なわけないだろうに。実際読んだら本当に2日目辺りから難しくなったようだ。

いやまてよ、もしかしたら前の持ち主さんは2日目にして突然頭がよくなって、もう本を読まなくてもよくなったのかも!
こーゆーのが妄想の醍醐味か。しかし笑えるなー。痕跡本、わざわざ買いたくなる。

痕跡本のすすめ痕跡本のすすめ
(2012/01/26)
古沢 和宏

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『ブンブン堂のグレちゃん:大阪古本屋バイト日記』グレゴリ青山著/ちくま文庫

これ、楽しい! 著者が昔大阪の古本屋でバイトしていた時のエッセイマンガ。

まず最初に出てくるのがハタキの使い方。パタパタやるのではなく、本の上と棚の間を横にはたくのだと教わる。これは図書館でも使えるぞ。

宅買いの古書には昔の写真やお菓子のカスや果ては髪の毛まで、いろいろはさまってる。古本屋ならではの話だけど、図書館の返却本にもあるぞ。
うちは大学図書館なのでさすがに昔の写真はないが、プリクラならある。やたらめったら付箋貼ってるとか。その場で気づけば本人に取ってもらうけどね。忘れ物ではいかにもカンニングに使う為のメモとかあったけど(笑)。

以前大阪古書組合のイベントに行ったときに、進行役をされていた矢野書房さんが描かれてた。この方確かにめっちゃ若く見える。最近TVにもよく出るので、そのうち有名人になりそうだ。

グレちゃんの松本清張と江戸川乱歩ごっごはめっちゃウケる。黒縁眼鏡を持ってる人には、ぜひやってほしい。妄想が創作のイメージづくりには大事だよね。

ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫)ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫)
(2013/11/06)
グレゴリ青山

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『最低で最高の本屋』松浦弥太郎著/新潮文庫

先日BSフジの「原宿ブックカフェ」に松浦さんがゲストで出演されていた。
「暮らしの手帖」編集長ということしか私は知らなかったので、こんなに若い人だったとはとオドロキ。勝手に初老のイメージを持っていた。

「暮らしの手帖」といえば他の婦人雑誌とは一線を画し、昔から上品で良質な生活を提案する。だから編集長も物静かな人なのかと思った。ところがご本人は18歳で単身渡米。アメリカの古い雑誌などを買い付け日本で売る。ファッション、アート、写真など独学で得た知識を元に、アーチスト達に自ら営業をしかけていたのが本屋になったきっかけだとか。やはり一目置かれてる人は違う。

彼が経営するCOW BOOKSではおススメの本のみを売る。置いてある本はすべてどんな本か説明できて、これを読めば損しないから取りあえず読みなさいと薦めることができるそうだ。まさにそれがプロ意識を感じさせる。

本書のタイトルは高村光太郎の詩からとったもの。短いフレーズから感銘を受け、物事を深く考えられる人だからこそ、感性を活かした仕事ができるんだなあ。

最低で最高の本屋 (集英社文庫)最低で最高の本屋 (集英社文庫)
(2009/10/20)
松浦 弥太郎

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『わたしの小さな古本屋:倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間』田中美穂著/洋泉社

倉敷で女性店主さんが1人でされている古本屋「蟲文庫」をご存じだろうか。今年で20周年を迎えるお店は、うら若き女性が古書店を開業するさきがけとなった、憧れの存在と言えるのではないだろうか。

もっとも店主さんに特に野望はなく、ある日バイト先を辞め、唐突に古本屋になろうとたった1日で決めてしまったというから不思議なもの。古い町屋を借り、本棚を手作りする。手持ちの数百冊と猫と亀と苔たちに囲まれて星を眺めたりする。こんなにゆったりした時間の流れ方があるだろうか。

紆余曲折はあったものの、お店は徐々に体に馴染んでいくと同時に、町の風景にも馴染みどこか懐かしい空間になっていった。本が縁になった人との出会い、人と人とのつながりを本で感じること。彼女の日々の積み重ねは、蟲文庫そのものの息遣いになっていく。

素敵すぎ…。
倉敷に行く機会があれば、ぜひ行ってみたい場所。こんな古本屋近くにもあればいいのに。

わたしの小さな古本屋~倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間わたしの小さな古本屋~倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間
(2012/01/31)
田中 美穂

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『古本屋群雄伝』青木正美著/ちくま文庫

更新がちょっと途絶えたのは、500頁弱の分厚さだったから…

著者も古書店経営者。そのかたわら執筆活動も行っており、本書は数々の古本屋店主の記録と言っても良い。
昭和初期からの古本業界の流れもよくわかる。昔は古本市場で競りのようなものが行われており、振り手と呼ばれる人物が仕切って落札者を決めて行く。本が高い文化的価値を持ち、威勢が良かった時代だ。そのせいかどうか、古書店が発行元となり雑誌を作ったり、後の大作家の若き頃を後押しもしていたり、プロの職人気質を感じる。

江戸川乱歩は弟達と"三人書房"なる古書店を経営していた。初期の作品「D坂の殺人事件」でもその様子は使われている。なんとその店の間取り図が、『貼雑年譜』という本から抜粋されているのには興味を覚えた。店の飾り付けや棚は大工に頼み、それ以外は乱歩が設計し製作したとか。見ているといろいろ想像できて楽しい。

貸本屋鎌倉文庫は聞いたことあり。鎌倉在住作家達が開業したもの。高見順が番頭となりあくせく働くも、不協力の人に平等と手当がいくのはおかしい、と嘆いているのが人間味あって好きだなあ。

古本屋群雄伝 (ちくま文庫)古本屋群雄伝 (ちくま文庫)
(2008/12/10)
青木 正美

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