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やまゆ

Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『雨がやんだら』椎名誠著/新潮文庫

昭和62年発行、9編の短編集。

私がぐっと心を掴まれたのは、冒頭の「いそしぎ」。
いそしぎとは鳥の名前です。私はそれすら知らなかったので、これはいったい何の話だ?と途中まで不思議な感覚で読んでました。

昔の田舎のような話でもあり、近未来のようでもあり、架空の世界でもあり、現在にあってもおかしくない風景。理由や背景は何も語られずにただ状況が進んでゆき、最後は当事者のジレンマが徐々に大きく感じられる。
不条理な世の中に対抗できないせつなさにぐっときます。

あ、前回お知らせしたつながる話ですが、「巣走屋本店」という短編のことです。

先走ると、次回はシーナさんの『もだえ苦しむ活字中毒地獄の味噌蔵』をご紹介するのですが、その中のエッセイに「書店はとてもエライのだ」というのがあり、こんな本屋があれば楽しいだろうという妄想が見事小説化されていたのだ! 

まあ本屋に入るとバニーガールが出てきて、「あら、今日は何をおさがしかしら? 先生のご専門なら××という新刊が出てるわよん」などと教えてくれるというもの。これがくだらなくて面白い。

あのつぶやきからこの活字が生まれたのだ、と思うとほくそえんでしまう小さなヨロコビの発見だったのでした。


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ジャンル: 本・雑誌

『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン著 島村浩子訳/東京創元社

海外作品は苦手だと言いながらも、克服の為チャレンジ中。YA向けのせいかちょっとは読めたと思う。

ペナンブラ氏の書店で働き始めた青年クレイは、googleで働くキャットたちと書店に隠された秘密の暗号を解読しようとする。

GoogleやAmazonが出てきたり、スキャナーで読んだ文字を解読したり、今っぽい話。
暗号解読と言えば過去の歴史を遡っていくパターンが多いけど、これからは何でも検索かけていく時代なのかなと思わせる。

表紙絵にあるように、この書店にははしごでのぼらないと届かない書棚がある。本にぐるりと囲まれた空間、それって単純に憧れ。でも実際は頭の上の本を取るのに、ステップ1段上るだけでも面倒くさい。本を取る時は背伸びしたらいいんだけど、入れる時はそれじゃ無理。わざわざステップ持ってきて、右端のブックエンドをずらすのが手間。

毎日返本作業していて、1冊ずつ元の位置に戻すって本当地道な仕事なんだよなー。
タメイキ。


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『本を読む女』林真理子著/新潮文庫

本を読む女

明日は母の日なので、母のことを書いている作品をひとつ

ハヤシさんのご実家はお母さんがきりもりされていた本屋さん。そのお母さんがモデルになっている小説。かなり前に読み、昭和を生き抜く女性を描いたハヤシさんの小説をいろいろ読み始めたきっかけの1冊。女性は強いと言われ続けているが、それは女性に権限や自由がなかったがゆえに強くならざるを得なかったとも考えさせられる。

各章のタイトルは、その頃主人公が愛読していた本のタイトルによる。「赤い鳥」「放浪記」「大地」「オリムポスの果実」(おお、ここにも出てきてたんだ、オリンポス!)etc.

「赤い鳥」は大正から昭和初期に発行されていた児童文芸誌。島崎藤村、小川未明、鈴木三重吉などそうそうたるメンバーが活躍していた。
たまに私が行く心斎橋にある「ココアショップ赤い鳥」というお店。可愛い店内にはこの雑誌『赤い鳥』の復刻版があって自由に読める。文中では主人公万亀が書いた作文が掲載されたとあるが、果たして本当にそれは読めるのか? また言って探してみたいな。

ノスタルジックなひとときを過ごすにはオススメ。ミナミに行ったらぜひどうぞ。


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ジャンル: 本・雑誌

『ぶたぶたの本屋さん』矢崎存美著/光文社文庫

昨日から「書店ガール」のドラマが始まったので、とりあえず録画してみた。原作も読んでないけど、どんなもんかなと思って…。で、こちらの書店員さんは"ぶた"なのだ。

ぶたぶた

ぶたぶたさんシリーズ、人知れずかなり続いている。以前図書館もあったけど、今回は本屋さん。しかもブックカフェで、しかも地域のラジオ局も併設され、ぶたぶたさんはそこで本の紹介もしている。恐るべし。
声は細川俊之か城達也かというぶたぶたさん。(渋すぎるやろー) 声に癒され、ぶたぶたさんの姿に癒され、自然と誰もがいい気分に。

時々聞くFMでも本の紹介をしているのを耳にすることがある。面白そうと思うことはあるけど、実際には読まないことが多い。それよりも私が好きなのはラジオドラマ。もうあまりないのかもしれないけど、学生のときは毎週聞いていた。BGMもわずかに流れるだけ、数人の役者さんで1つの物語を聞かせてくれる。何とも言えない想像力が湧き上がり、自分でも読んでみたくなる。

そうやって聞いたのが『少年アリス』だった。それ以来長野まゆみにハマってしまった。また彼女の独特な澄み切った世界は、特にラジオがよく似合い映像とは別の楽しみ方ができる。

いろんな原作の映像化もいいけど、音や活字だけで想像をふくらませるのが私は好きだな。

ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)ぶたぶたの本屋さん (光文社文庫)
(2014/07/10)
矢崎 存美

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タグ: ブックカフェ

『本屋さんのダイアナ』柚木麻子著/新潮社

表紙の感じからするとファンタジー。彼女の話題作『ランチのアッコちゃん』のイメージも、優しくほっこりするもの。
2015年本屋大賞ノミネート作品

ダイアナと彩子、2人の小学生から大人になるまでの成長物語。キャバ嬢を母に持つダイアナは、名前を大穴と書いてダイアナと読むことからずっとバカにされてきた。その名前を褒めてくれたのが彩子。彩子はお嬢さん育ちだけど、お互いは自分にないものに憧れすぐに親友に。しかし勘違いから仲たがいし、2人は別の道を歩む…。

山田詠美『学問』を読んだとき、学校で教わる勉強ではなく、これぞ生きていくための本当の学問である!といたく感動した。それをソフトにしてファンタジー要素を盛り込んだのが、この本のような気がする。

みんながみんな、アンみたいに飛び立てるわけじゃない。ほとんどの女の子は村で生きていく。脇役のダイアナこそが多くの女の子にとって等身大で、永遠の"腹心の友"たるべき存在だから……。

きれいごとだけで終わってないところも、またいいぞ。4月7日発表が楽しみ。

本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ
(2014/04/22)
柚木 麻子

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タグ: 本屋大賞

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