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Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『日本人の知らない日本一の国語辞典』松井栄一著/小学館新書

辞書ものをもう1冊。
親子3代で辞書づくりに関わってきた、著者の辞書への思い溢れる。

まず冒頭で知ったのは辞典の種類。話題の新明解や三省堂国語辞典は小型、広辞苑なんかは中型の辞典。大型に属する国語辞典は日本では「日国」こと『大日本国語辞典』だけだそうだ。著者の祖父はその日国の編纂者。

『舟を編む』で辞書づくりの舞台が脚光を浴び、用例採集の大変さが初めてわかった。あらゆる書物を確認し、その時代に使われていた言葉を丹念に探っていく。夏目漱石はよく自作の熟語を使っていたと聞くが、世間に広まっていたものとその区別は今となっては難しい。

ちょっとこじつけだけど、図書館のガイダンスをする際にとにかくいろんなことを知ってほしいと思って、あれもこれもどんどん説明すると聞いてる学生はウンザリする。そんな感じで作る側は知り得た情報を全部伝えたいはずだけど、限られたスペースで簡潔に解説するのは至難の業だと思う。

個人的には老眼で辞書を引くのは辛くなってきたけど、手元にいい辞書があるとなぜか安心する。

日本人の知らない 日本一の国語辞典 (小学館新書)日本人の知らない 日本一の国語辞典 (小学館新書)
(2014/04/01)
松井 栄一

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『辞書になった男:ケンボー先生と山田先生』佐々木健一著/文藝春秋

今日の朝日新聞に「はじめての国語辞典」ということで、三浦しをんさんのコメントと共にいろんな辞書の違いが掲載されていた。全国の書店でも辞書フェアが開催中だとか。
春は新入生や新社会人にとって、辞書の季節なのだ

NHKの特集から生まれた本書は、三省堂の『新明解国語辞典』『三省堂国語辞典』に携わった2人の辞書編集者を描いている。見坊豪紀(ひでとし)と山田忠雄。東大の学友が協力し1冊の辞書を作っていたはずが、ある日突然別の辞書を作り決別状態に。一体2人の間に何があったのか? しかも2人の思いは辞書に用例として著されている。この真相とは?

普通は誰がその辞書を作ったかなんてほとんどの人が知らない。しかしながらこれはまさに人間ドラマ。実録ゆえにそこら辺の三文小説より全然面白い。言葉を扱うことを生業とした彼らが、言葉によって翻弄されていくのは、ひょっとしたら避けられない運命だったのかも。

145万の用例を集めたケンボー先生。何でもすぐに飽きる私からは想像もできない数。「辞書は文明批評である」として若干攻撃的な用例を選択した山田先生。どちらもこれまでにない、理想の辞書を目指す熱い志を持った偉大な先生であることには間違いない。

彼らがいたからこそ今日の辞書はあるのだ。

辞書になった男 ケンボー先生と山田先生辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
(2014/02/12)
佐々木 健一

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『辞書の仕事』増井元著/岩波新書

岩波書店で30年以上広辞苑等の辞書編集に携わってこられた著者の、エッセイ的要素も踏まえた辞書づくりあれこれ。
舟を編む』を読んだり映画を観たりした人にはゼッタイ面白い。言葉の細部に至るまで、編集者が配慮を払っていることがよくわかる。

編集部に寄せられる意見として「正しい日本語を知りたい」というものが多い。辞書なら正しいことが載っているという思い込みからだ。考えればわかることだが、そうではない。悪いことも何もかも、社会で使われている言葉は載せる。じゃなきゃ調べる意味がない。「図書館には公序良俗を見極めた正しい本がある」という思い込みと同じ?

自分で言葉の解説を書いてみよう、というのも楽しい。"築く"をどうやって説明するか。自分でやってみると難しい。

1冊の辞書を作るのには何年もかかる。改訂に改訂を重ねて世の中の言葉を拾い上げる。20年に渡って1つの言葉を載せてほしいと願った読者の話には、感動すら覚える。
改めて広辞苑をわけもなく引きたくなる。

辞書の仕事 (岩波新書)辞書の仕事 (岩波新書)
(2013/10/19)
増井 元

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『新解さんの謎』赤瀬川源平著/文藝春秋

新解さんこと『新明解国語辞典』がこんなにも主張する辞書だったとは!

前半は『新明解-』の用例の不可解さのオンパレード。
「かえん」をひくと、"火炎瓶-かぞえ方1本"とわざわざ書いてあったり、「ごきぶり」には"さわると臭い"とご丁寧に触った感想も。そうなのです。個人的主観たっぷりに、「くるしい」の用例に"-中から子供を三人まで大学にやる"と悲観したり、「たらばがに」は"大形で肉がおいしく、缶詰にする"と嗜好をまじえながら断言もする。いいのか?

数年前『ジーニアス和英辞典』第2版には用例にやたらとタイガースが出てくる、と阪神ファンの間で噂になりました。例えば「攻撃」には"5回裏のタイガースの攻撃は赤星の二塁打で始まった"などなど。『舟を編む』で辞書編纂者の思いがクローズアップされましたが、それを考えると全部ありかなとも思えますね。

後半は"紙"にまつわるエッセイ。返信用ハガキの欠席に悩む心境は日本人ならでは。宝くじのはずれ券は確かにゴミですよね。しかしよくもまあ紙だけでこんなに文章が書けるもんですね。さすがプロだー。

新解さんの謎新解さんの謎
(1996/07)
赤瀬川 原平

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『舟を編む』三浦しをん著/光文社

まずはじめにご紹介するのは、2012年本屋大賞『舟を編む』です。
『大渡海』という大型辞書の出版に携わる、編集者たちの15年もの歳月を描いています。
辞書づくりということでちょっとマニアックなのかと思いきや、意外と青春小説に負けない爽やかさ。多少主人公はマニアックな一面を持ち、趣味である"駅のホームにあふれた人がエスカレーターに整列して吸い込まれていくのを見る"というのは、実在の編集者の趣味を採用したとか。
2013年4月には松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー出演で映画化決定。
本好きな人にはゼッタイオススメ。今のうちから読んでおくべきですよ
舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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