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Author:やまゆ
大学図書館で司書のおシゴトしてます。読んだ本の感想や、本にまつわるあれこれについてお話しできればいいな。

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『翻訳夜話』村上春樹、柴田元幸著/文春新書

翻訳者2人が翻訳を勉強中の大学生のワークショップに参加した際の内容と、2人の翻訳読み比べと、それを元にしての若い翻訳者たちとの座談会、というもりだくさんの新書。

私自身はあまり海外作品を読んでないので、作品が翻訳者によってどれだけ違うものになるのか正直よくわからなかった。先日読んだ『読書について』は、時代に合わせた新訳でとても読みやすかった。もちろんそのことも書いてある。
例えば"ツールドフランス"という言葉を昔は"フランス旅行団"と訳していたものがあったが、今はそれが自転車レースであることは誰もが知っている、と。当然といえば当然だが、なんか目からウロコだった。

面白かったのは、英語はやたら"She said""He said"と出てくるのをいちいち訳すのかといえば、日本語は主語の違いや語尾等である程度誰が喋ったかわかるので、全部訳す必要はないのだとか。確かに英語は字面を追っても今誰が話してるのかわかりづらいんだ。

お二人が訳された原文も掲載してるので、英語勉強中の皆さんはぜひ読んでみて! でも私にはやっぱ英語は無理だな…。

翻訳夜話 (文春新書)翻訳夜話 (文春新書)
(2000/10)
村上 春樹、柴田 元幸 他

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『雑文集』村上春樹著/新潮社

未発表作を含んだ村上氏のコメントやら寄稿文やらの雑文を集めたもの。
読み応えあったー。

翻訳について語る。
小説を書く脳と翻訳する脳は別れているのだとか。やはり人の書いた文章を改めて組み立てていくのは、全く別の作業なんだ。

以前外国ものは全く読まないという人に話を聞いた。翻訳されたものは絶対に元の作者のものとは同じにならないので、その人の作品を読んだと果たして本当に言えるのか、という理由だそうだ。
うーん、わからんでもない。村上氏によると、確かにそのとおりだという。しかし訳すことによって読者が広がるのはいいことなんだろう、と。

近頃では有川浩が佐藤さとるのコロボックルシリーズを引き継いだ。驚いたけど従来作のファンからの批判もないようだ。みんなこの作品が好きで、逆に楽しみにしている印象だ。名曲が歌い継がれていくように、作品がいろんな手法で語り継がれていくのも大切なことなんだ。

あとがきとしてイラストを描かれた安西水丸さんと和田誠さんの対談も。今年亡くなられた水丸さんは、村上氏のエッセイにもあるようにすごく素敵な人。3人で今度また飲みに行きましょう、なんて話されてたけど、本当に行けたかなあ。惜しい人を、と実に悔やまれる。

村上春樹 雑文集村上春樹 雑文集
(2011/01/31)
村上 春樹

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『若い読者のための短編小説案内』村上春樹著/文春文庫

村上春樹がアメリカの大学で日本文学を教えていたときの講義録、といってもいい。戦後出てきたいわゆる「第三の新人」と言われた吉行淳之介、安岡章太郎、遠藤周作など6名の作家の短編をとりあげ、学生に教えていた話し言葉の状態で書かれている。

不勉強の私にとっては、まず誰の作品も読んだことがなかった。予習もせずにこんな授業を受けるべきではない。大胆不敵もいいとこだ。そんなバカな学生にも村上先生はわかりやすく指導して下さる。

驚いたのは作家が作品をどのように生み出しているかということ。そりゃプロだから誰だって計算はしてるだろうよ。でも同業者だからこそわかる創り方を、事細かに分析し解説する力量には舌を巻く。読みこなすってこういうことだな。

大学時代は出席数を数えながらギリギリのところまで休んでた。今思うと結構名のある先生方が教えて下さってたのに、もったいない話だ。ゼミの先生なんてその最たる人、失礼ばかりで本当にごめんなさい。

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)
(2004/10)
村上 春樹

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『海辺のカフカ』下 村上春樹著/新潮文庫

この小説に出てくる図書館は、香川県高松市の甲村記念図書館。お金持ちの旧家が建てた私立図書館です。といっても、実在するものではありません。村上氏が好んで行った昔の芦屋図書館(現:芦屋市立図書館打出分室)がモデルとの噂も。

東京から家出したカフカは導かれるようにこの図書館にやってきて、館長である佐伯さんと出会います。運命というよりは必然というのが正しい。過去が明らかになることにより、新たな謎や疑問も沸き起こるが、すべてを受け入れるだけの準備は整えられた。てな感じでしょうか。

私の勝手なイメージでは、ここは緑に囲まれた中の建物。入り口は小さいけど、入ったら意外と広くて閲覧席は落ち着いた光が差し込み何時間でも長居できそうな場所。村上氏にとっての図書館というのは、現在と異次元の世界がつながるような場所なのでしょうか。古い書物やそれを書いた人の思いが山ほど詰まった空間は、この世のものではない何かを生み出すのも不思議ではないような気がします。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
(2005/02/28)
村上 春樹

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『海辺のカフカ』上 村上春樹著/新潮文庫

村上春樹、3年ぶりの長編小説発売の日が近づいてまいりました。と、その前に紹介しておかなくてはならないのがこちら。私は彼の作品でこれが一番好き。

大学時代に初期の作品を読んで「なんじゃこりゃ、さっぱりわからん」と思ってしまったので、それからずっと避けてきました。月日は過ぎ自分が大学図書館で働くようになって「あー、そろそろ村上春樹でももっかい読んでみるか」と思い、手に取ったのがこの作品。

がー、何でもっと早く気付かなかったのか…。
こんなに面白いとは!

どんどん惹きこまれていくんですよ、この不可思議な世界に。まだ読んでない人は、ぜひこの作品から読んでほしい。

『1Q84』のように別の方向から話が交互に進んでいきます。登場人物がまた多彩。主人公は田村カフカという少年。ネコと話ができるナカタさん、美容師のさくら、中日ファンの星野さん、ジョニー・ウォーカーにカーネル・サンダース、図書館の大島さんと佐伯さん…。そう、ここでやっと図書館の話になりますが、続きは次回下巻で。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
(2005/02/28)
村上 春樹

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